棒二森屋で年金支給日に割引や特典
函館市内の百貨店、棒二森屋(若松町17、井上裕司店長)は15日から、偶数月の年金支給日に合わせ、65歳以上の買い物客を対象に割引や特典を受けられるサービスを始める。消費不況や節約志向で苦境に立たされる百貨店業界だが、シニア層の購買意欲を刺激し、生活に密着した“お得感”で集客力アップを狙う。
名付けて「シニアパスポートデー」。65歳以上であることが確認できる年金手帳や免許証などを持参し、店頭で「シニアパスポート」を入手するのが条件。年金支給日の15日とその翌日に買い物をする際、同パスを見せれば、本館の各フロアやアネックス地階などで一部商品を除き割引や粗品のプレゼントがある。
婦人服や紳士服、服飾雑貨、家庭用品などが最大で20%引きになるほか、宝飾品や地下の食品売り場でも対象商品で5―10%の割引がある。また、シニアパスポートデーは購入金額3150円以上の場合、市内・近郊へ無料配送する(通常は5250円以上)。
同店によると、年金支給日の売り上げは通常より2割ほど多いという。一方で、食品や衣料品は近年、大型スーパーなど専門店に顧客が流れる傾向があり、「普段から使っていただける商品を中心に優待制度を拡充し、少しでも生活に密着、応援しようと企画した」(営業企画)。
同店が入る百貨店の中合(福島市、安藤静之社長)グループ6店では昨年12月から順次、同様のサービスを開始している。今後は、年金支給日の偶数月ごとに対象となる商品や割引率などを見直す考えで、同店は「お客さまの反応や要望をみながら、一層のサービス充実を図りたい」としている。
提供 - 函館新聞社
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