市内ラーメン店主ら「南京そば」…横浜の物産展に出品へ
函館開港150周年にちなみ復刻された日本最古のラーメンといわれる「南京そば」が、横浜高島屋(横浜市)で15日から開かれる物産展「大北海道展」に出品される。125年の時を経て、市内5つのラーメン店や製めん業者らが再現した“幻の味”を函館以外で提供するのは初めて。同じ開港都市の横浜に乗り込む店主らは「函館の活性化につなげたい」と意気込んでいる。
南京そばは函館開港150周年プレイベントとして、昨年10月中旬に開かれた「開港五都市oト(めん)フェスタ」で販売。レシピもない中、函館のラーメン店主らが1884(明治17)年の新聞広告や文献、地域の高齢者の記憶をひもといて味を再現し、イベントの2日間で計1400食を完売した。
開発に携わった市内5つのラーメン店はイベント後、「函館南京そばの会」(会長・平原惣之助「昭和苑」店主)を発足。各店のメニューにも載せたが「知名度はいまひとつで、先細り感もあった」(平原さん)。そんな矢先、同じく開港150周年を迎えた横浜の高島屋から物産展への出店要請が舞い込み、快諾した。
今回は5店のうち「昭和苑」の平原さん、「えん楽」オーナーの吉川寿樹さん、「元祖バスラーメン」の丸山寿子さんの3人が代表して横浜に出向き、催事場のイートインコーナーで南京そばを提供する。21日までの7日間で各日1000食を販売する予定だ。1杯850円。
「めんやスープ、具材はすべて函館から持ち込む。現代の国民食になったラーメンのルーツとされる味を少しでも多くの人に知ってもらいたい」と平原さん。横浜高島屋も「横浜と函館の開港イベントを盛り上げる懸け橋になれば」(広報担当)と期待を寄せる。3人は14日に函館をたつ。
提供 - 函館新聞社
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