北海道遺産取材で来函…真宗大谷派札幌別院
真宗大谷派札幌別院(藤島建樹輪番)が発行する機関紙「さっぽろ東本願寺」の平祐紀編集長(40)と池浦南雄編集員(28)が9日、北海道遺産の取材で函館入りし、五稜郭跡と箱館戦争の遺構などを取材した。門徒向けに発行する機関紙を昨年5月号からリニューアルし、インタビュー記事や旅行記、歴史紹介などでお寺を身近に感じてもらう試みを続けている。
箱館戦争で旧幕府軍、新政府軍の双方の寺院となった江差別院、明治時代の本願寺道路開削など、東本願寺と北海道のかかわりは深い。無名の先人たちが築いた北海道遺産の紹介をシリーズ化し、函館・道南の取材では五稜郭のほか、姥神大神宮渡御祭と江差追分、内浦湾沿岸の縄文文化遺跡群を取り上げる。
9日は函館市教委生涯学習部の担当者から、南茅部地域の縄文遺跡群や復元作業が進む箱館奉行所などの説明を受け、南茅部と五稜郭公園を取材。平編集長と池浦編集員は歴史の遺構を目と足で確認し、写真に収めていた。10日も江差町の姥神大神宮や江差追分会館などを訪れる。
リニューアルした機関紙は隔月発行で、タブロイド判のオールカラー。巻頭に門徒インタビューを掲載している。3月号は北海道ファミリーマート社長の西尾長幸さんで、「幼少期にお経を読まされていたが、父亡き後に別院に足を運び、改めてお寺との縁の深さを感じた」と回想。一門徒の信仰体験などを虚飾なく伝えている。
平編集長と池浦編集員は「宗教離れが進んでいる今こそ、お寺を身近に感じてもらう取り組みが欠かせず、機関紙を通して敷居を低くし、お寺に足を運んでもらう契機にしたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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