ヒグマに注意! パネル展などで呼び掛け

 道では、4日から5月10日までを「2009年度春季のヒグマ注意特別月間」として、事故防止の啓発に努めている。このうち、函館市美原の渡島合同庁舎1階道民ホールでは、「ヒグマ・パネル展」(渡島支庁環境生活課自然環境係主催)を10日まで開催している(入場無料)。昨年、渡島管内では9年ぶりに、2件のヒグマによる人身死亡事故が発生しており、同係では「ヒグマの性質や行動パターンを知ることで事故防止に役立ててほしい」と来場を呼び掛けている。

 渡島管内では、昨年4月に北斗市で山菜採りの男性がヒグマに襲われる死亡事故が発生。同7月にも松前町でヒグマに襲われたとみられる男性ハンターの遺体が見つかるなど、痛ましい事故が相次いだ。

 過去45年間に道内で発生したヒグマの人身事故件数を見ると、狩猟や有害駆除中の事故が約4割とトップ。続いて山菜採り中の事故が約2割となっている。しかし、近年は、山菜採りなどで車を使い単独で山奥まで入る人が増えており、ヒグマと遭遇するケースも多く報告されている。

 同係では「山菜採りや川釣りでは単独行動になりやすく、ヒグマに襲われる危険性が高い。できるかぎり仲間と行動し、自然に会話したり鈴などの大きな音の鳴る道具を携帯し、ヒグマに自分たちの存在を示すようにしてほしい」と話している。

 同パネル展では、ヒグマの生態や被害の状況、安全対策を写真やイラストなどで紹介しているほか、畑への侵入防止のために設置する電機柵のチラシなどを配布。来庁者らは興味深くパネルを眺めている。

update 2009/4/8 13:20
提供 - 函館新聞社


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