「弥生俳句会」句集第13号完成
函館市の俳句結社「弥生俳句会」(大江流代表、会員約25人)はこのほど、随筆・合同俳句集「弥生」の第13号を完成させた。会員16人がエッセーや随筆のほか、5―10句を所感を添えて発表。大江さん(77)は「卒寿を迎えた人までが元気良く筆を走らせ、文章を学んできた成果発揮している。幅広い年代に励みを与えると思うので、一読してほしい」と話している。
会は17年前に結成。月に1、2回俳句会を開くほか、かみ締めた言葉で文章を書くことが俳句づくりの基本であるとし、随筆・俳句集を年1回制作している。「以前は句集をメーンにしていたが、それぞれの文章力が高まり、感動する内容の文章が多くなったので随筆を主にした」と大江さん。
会員はほとんど70歳以上。森町在往で、昨年卒寿を迎えた君島登子さん(90)は、本州に住む父、母、長女が亡くなる前の不思議な体験を紹介。父は3日続けて夢に出てきて、3日目に「早く逃げろ」と言い、その夢の翌日に、危篤、死亡の電報が続けて来たという。父がいる山形に駆け付けたところ、遺体は腰のあたりまで温かさが残り「わたしに会いたかったのだろう」と無念さをしたためた。大江さんは「君島さんの文章力から感化されることは大きい」と話す。
大江さんは、現代社会活性の鍵を握るのは中高年のパワーと説く。「人生に責任を持って生きてきた会員が、まだまだこれから使命を果たしたいという気持ちを燃やしている。そんな気持ちを思い起こし、忘れないでほしい」と話している。
A5判、102ページ。100部を発行。希望者には実費(1部800円)で販売する。問い合わせ、申し込みは大江さんTEL0138・46・0586。
提供 - 函館新聞社
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