野呂さん、10日にそば店オープン

 3月に函館市内の小学校長を退職した野呂克巳さん(60)が10日、長年の夢をかなえて同市昭和1に蕎麦(そば)の館「がびの」をオープンさせる。そば店では珍しい「学習・体験室」を併設し、客がそば打ちの様子を見られるほか、希望者は体験もできる。野呂さんは「仲間と一緒にそば打ちに打ち込みたい」と、第二の人生スタートに胸躍らせている。

 野呂さんは教員として道南各地の小学校に赴任し、3月に函館八幡小の校長で退職した。1997年に函館蛾眉野小(廃校)の学習活動でそば打ちに出会い、以来ほぼ独学でそば打ちを勉強。2002年に立ち上げた勉強会「函館蕎麦打ち同好会『ふれあい』」では指導者として活躍し、自宅に作った専用の部屋を利用して活動してきた。会員は現在56人にもなり、20―70代と幅広い年代でにぎわっている。

 退職を意識した3年ほど前から、「そばを食べながら語り合えるサロンのような店を持ちたい」との夢を持つように。昨年、退職金を使って念願の店を建て、店名は思い出の蛾眉野小から取った。

 ゆったりとした作りの店舗には、奥に約12畳の学習・体験室を設置。ふれあいの活動の場となるほか、「もっとたくさんのそば打ち好きに会いたい」との思いから、希望すればだれでも体験できる場所にした。

 メニューは、道産そば粉にこだわった手打ちそばのもりとかけのみ。「キタワセソバ」や「牡丹蕎麦」など、1週間ごとに使用するそば粉が替わる。オープンの週は幌加内産ほろみのりの石臼びきを予定。当面はそば粉の割合が8割の二八そばだが「慣れてきたら10割そばも提供したい」と意気込み、「味には自信がある。そば粉の違いを楽しんでほしい」と話す。

 店は昭和1の14の1、函館商業高校グラウンドに面する。営業時間は午前11時から午後2時。価格は550―650円程度で、そば粉の種類により異なる。2時以降はそば打ち体験が可能。材料費を含む体験料は粉によって異なり、5人分2500円から。火曜定休。問い合わせは090・8905・4342(野呂さん)。

update 2009/4/7 10:24
提供 - 函館新聞社


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