高橋病院IT活用表彰…経産省「経営貢献賞」
特定医療法人社団「高橋病院」(函館市元町32、高橋肇理事長)がこのほど、情報技術(IT)の活用で優れた成果を残した中小企業などをたたえる「北海道IT経営貢献賞」(経済産業省道経済産業局長表彰)を受賞した。医療分野から初めての受賞で、高橋理事長は「時代の流れに合わせて取り組んだことが評価され光栄。経営方針である人にやさしいITづくりを今後も進めていきたい」としている。
今年の同賞には、高橋病院も含め道内5法人が選ばれた。同病院はこのほか「中小企業IT経営力大賞2009」(同省主催)で、ITで活動の効率化、最適化を図った組織と認める「IT経営実践認定組織」にも選ばれている。 同病院は03年から院内のIT化に着手し、道南で最初に電子カルテシステムを導入。06年には入院ベットにタッチパネル式のテレビモニターを設置した「ベッドサイドシステム」を構築し、患者がカルテを閲覧できるようにするなど、サービス創出に生かしている。
昨年4月に道南圏で正式に稼動した医療情報の共有システム「道南地域医療連携ネットワークシステム(メディカ)」の立ち上げに尽力。現在も同システムを活用し、急性期病院から転院した患者の回復期リハビリテーションを積極的に受け入れている。中でも同システムによる医療機関同士の連携によって、検査や投薬の重複の防止につながることが、評価につながった。
同病院は介護、福祉を含めた地域全員で患者の情報を共有する「生涯カルテ」や、高齢者の転倒防止する安全管理システムの構築に取り組んでいる。高橋理事長は「ITはあくまで手段だが、今の医療現場はITなしでは立ち行かない。ITを組織づくり、人づくりに生かすツール(道具)にしたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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