「海炭市叙景」への思い語る…熊切監督トークショー

 最新作「ノン子36歳(家事手伝い)」の上映に合わせた帯広市出身の熊切和嘉監督(34)のトークショーが4日、函館市本町の市民映画館「シネマアイリス」で行われた。熊切監督は、監督を務める函館出身の作家佐藤泰志の遺作で、市民有志が映画化を目指す「海炭市叙景(かいたんしじょけい)」への思いも語った。

 「ノン子36歳」について、熊切監督は「日活ロマンポルノを意識し、匂いのする映画にしたかった」と説明。「坂井真紀さんという女優は最高。当たり前に性の部分を描きたいという思いに賛同してくれた」と振り返った。

 「海炭市叙景」については「小説を読んだ時、最初の兄妹の話が印象的だった。死のイメージを受けつつ周りの市民の人生の断片が描かれ、徐々に確実に生きている生のイメージに変わっていく」などと原作の感想を語った。

 「海炭市叙景」のプロデューサーを務める越川道夫さん(43)もゲスト参加し、「作品は発刊当時と復刊後も読み、映画化の話は耳を疑った。函館の今の風景は5年後には様変わりするはず。フィルムに定着させる最後のタイミングでは」と語った。

 会場には市民ら約40人が集まり、熱心な様子で3人のトークに聞き入っていた。

update 2009/4/6 10:24
提供 - 函館新聞社


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