ごみを置いたまま引っ越し
進学や就職などで学生、社会人のアパート・マンションへの引っ越しがピークを迎える中、函館市内のごみ置き場では電子レンジや灯油タンクなど市が収集しないごみや、燃えるごみ、燃やせないごみの分別が徹底されていないケースが多数見られる。市環境部リサイクル推進課は「これからますますごみが増えてくる。しっかりと分別し、決められた収集日を守って」と呼び掛けている。
市内最大の人口集住地区の美原は、1日が燃やせないごみの収集日。ある賃貸マンションの前では、まな板や保存容器、バケツなどさまざまなプラスチック製品のほか、リサイクルが可能なダンボールや雑誌が燃やせないごみの袋に入って捨てられていた。同町会の若松均会長は「町会からはごみの分別を呼び掛ける回覧などを配っているが、若い世代など未加入世帯には回覧が回らず周知が難しい」と町会組織の構造的な問題も指摘する。
また、集合住宅の多いある町内のごみ置き場では、灯油が付着した大型灯油タンクや電子レンジの投棄が見られた。付近に住む女性(64)は「函館を離れるからいい加減に捨てる人が多いと思う。歩いていて目につくし、灯油タンクは何が起こるか分からないから怖い」と不安げな様子。
収集しないごみは市がシールを張り、アパートの大家や管理会社に連絡し、分別の徹底や排出者への引き取りを要請するなどしている。
同課は「不動産業者や大学などには毎年2月に啓発チラシを配布しているが、春先はどうしてもごみが目立つ。事前に引っ越しする予定の人はもちろん、急きょ決まった人でも隣近所の人にごみ出しを頼んだり、市が収集しないものは販売店に依頼するなど柔軟に対処してほしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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