荒波なんの 希望胸に…市内企業で入社式

 新年度を迎えた1日、函館市内の企業や官公庁で新規採用職員の辞令交付式や入社式が行われた。式に臨んだ新社員、職員たちは職責を全うする決意をあらたにし、社会人としてスタートを切った。また、市内では観光名所「立待岬」へ向かう市道が開通し、春本格化を感じさせていた。

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 函館信用金庫(黒滝啓洋理事長)は、同市大手町の同信金本店で新入職員の入庫式を行った。厳しい就職戦線を突破し、今春、道内の高校や短大、大学を卒業したばかりの新入職員は、期待を胸に社会人としての第一歩を踏み出した。

 2009年度は高卒4人、大卒3人、短大卒2人で、前年度より1人多い男女計9人が入庫。このうち4人が地元の高校を卒業した女性で、同信金人事担当者は「管内高卒者の厳しい雇用情勢や、団塊世代の大量退職を考慮した」という。

 黒滝理事長は、新入職員一人一人に辞令を手渡した後、「100年に一度の危機と言われる経済危機を次への飛躍のステップとして、お客様に愛される立派な金融マンになってほしい」とあいさつ。

 新入職員を代表して五稜郭支店に配属される網野寛さん(22)=知内町在住=が「愛される信用金庫を目指し、真心こもったサービスで最善を尽くします」と誓った。9人は研修終了後の10日、函館や北斗、七飯、知内の各支店に配属される。(森健太郎)

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 函館市役所では、2009年度採用の6人に西尾正範市長から辞令が手渡された。本年度は前年度より4人減の採用で、内訳は一般事務職5人、理学療法士1人。

 交付式で、辞令を受けた新職員は法令順守の宣誓文を読み上げた。西尾市長は「最初は限られた中での仕事に就くことになるが、広い視野、問題意識を持って励んでほしい」と訓示した。

 一般事務職で採用された笹川英里さん(23)は「身の引き締まる思い。市が国際海洋都市を目指している水産分野の仕事をしたい」と抱負を話していた。新職員は2週間ほどの研修を終えた後、配属先が決められ職務に当たる。

update 2009/4/2 12:49
提供 - 函館新聞社


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