「青函フェリー」に新造船…北日本海運

 「青函フェリー」を運航する北日本海運(函館市浅野町、丹羽雅城社長)が函館―青森航路で導入する新造船「あさかぜ21」のしゅん工披露式が31日、函館港北埠頭(ふとう)に係留中の同船内で開かれた。同社にとって11年ぶりの新造船の就航を祝い、物流、旅客両面での活躍を誓った。

 「青函フェリー」は北日本海運と共栄運輸(函館市海岸町、兵頭法史社長)が函館―青森間を2隻ずつ共同運航している。北日本海運のカーフェリー「あさかぜ」(1134トン、1986年就航)が老朽化したため、昨年夏から代替船の建造を進め、同日夜、始発便が青森港に向けて出港した。

 同社の新造船導入は98年4月の「あさかぜ5号」(1958トン)以来。「あさかぜ21」は全長101メートル、総トン数2048トン。旅客定員は198人で「あさかぜ」の約3・5倍に拡張された。船内に車いす用の昇降機を設け、トイレや客室も「バリアフリー化」したのが特徴だ。

 車両甲板には大型トラック(12メートル換算)で24台と、小型トラック(9メートル換算)で2台の計26台分を積載できるスペースを確保した。あさかぜは既に海外へ売却する契約を結んでいるという。

 この日の式典には市内の海運、物流関係者ら約100人が出席。船内を見学したり、祝杯を上げたりして新たな船出を祝った。丹羽社長は「フェリーもトラックも業界は厳しいが、本道と本州をつなぐ航路の意義を再認識し、安全第一で運航したい」と話していた。1日以降、「あさかぜ21」は一日2往復4便運航し、便数や運航ダイヤに変更はない。

update 2009/4/1 09:59
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです