8高等教育機関が単位互換制度本格化

 函館市内の8高等教育機関と同市でつくる「キャンパス・コンソーシアム函館」(会長・中島秀之公立はこだて未来大学長)は、2009年度から連携事業の柱の一つとなる「単位互換制度」を本格実施する。加盟機関の学生が他機関の指定講座を受講しても単位が認定される仕組みで、新年度は多彩な約80講座を用意した。これだけの規模での取り組みは、道内では札幌圏に続き2カ所目。加盟機関の連携を充実させ、総合大学的な活動を目指す「キャンパス都市函館」構想の実現に向けた一歩として、関係者の期待が寄せられている。

 多種分野がそろう教育環境を生かして学生に幅広い講座の受講機会を提供し、特色あるカリキュラム開発を図るのが目的。制度の本格導入に向けては、07年度に各機関間で「単位互換に関する包括協定書」を締結。昨年8月、試行的に保健福祉分野での集中講義1講座を行っていた。

 対象は道教大函館校、公立はこだて未来大、函館大谷短期大、函館工業高等専門学校、函館大、函館短期大、北大水産学部、ロシア極東国立総合大函館校の学生。受講料は無料だが、許可制とする。

 講座は前、後期と夏季集中講義の3種類で、主に教養科目となる。道教大函館校の場合、市役所職員が代わる代わる講師を務める「北海道スタディズ」など20、未来大は「認知科学」など14、ロシア極東国立総合大函館校は「ロシア文化史」などが対象。夏季に行う特別開設科目は道教大函館校の「現代地域学論」UとV、未来大の「科学寺子屋授業」で、全8機関が特色ある内容をそろえた。

 各機関は今後、新年度のスケジュールに従って学生に制度を紹介し、受講希望者を募る。

 鶴喰(つるばみ)誠事務局長は「事務局や各校の周知方法を工夫し、多くの学生に参加してもらい成果を上げたい」と話している。

 制度の本格実施は、30日にロワジールホテル函館で行われた理事会の中で決定。理事会ではこのほか、6―11月に合同公開講座「函館学2009」、9月には全国規模の交流フォーラムを開催することも承認された。函館学は全7回で、函館開港150周年を意識した内容となる予定だ。

update 2009/3/31 10:05
提供 - 函館新聞社


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