表情キラリ 似顔絵の消しゴム印…重永満恵さんが製作

 函館市内の主婦、重永満恵さん(61)は趣味で知人の似顔絵の消しゴム印を作り、喜ばれている。顔の特徴や表情を上手にとらえ、製作依頼が舞い込むほど評判だ。市内の絵手紙サークル「赤いポスト」の会員で、自分の似顔絵の印を押して絵手紙を出すこともあり、「面識がない人には親しみがわくと喜んでもらえる」とほほえむ。。

 重永さんは2002年に同サークルに入会し、日本絵手紙協会公認講師の和田洋子さん(72)に絵手紙を習い始めた。絵手紙には絵と文字だけでなく、自分の名前の印、絵手紙を華やかにする「遊印」と呼ばれる花や動物などで四季を表す印を添える。。

 最初は自分の名前や遊印を作っていたが、会ったことのない絵手紙友達に自分を知ってもらおうと、自分の似顔絵のゴム印を作ったのがきっかけ。「身近に人の顔を彫っている人がいなかったのでやってみた」と重永さん。先方からは好評で「わたしにも彫って」と自分の写真を送ってくる人も。サークルメンバーからも頼まれ、03年の作品展に出すため、1カ月かけて全員の似顔絵のゴム印を作り、1人1人にプレゼントした。。

 似顔絵はまず写真を見てパラフィン紙に顔の輪郭や目、鼻、口のほか、シワやほくろなど細かい特徴も描く。その絵を消しゴム版画用のゴムに写し、カッターで彫り、4、5時間ほどで完成させる。「白目の部分が細かくて大変なので完成してから欠けてしまうとショックが大きい」と言うほど根気のいる作業だ。。

 ゴム印を作り始めた03年には喜んでもらえるのが楽しくて1日に何個も作り、これまでに40個以上は彫った。「人の顔は難しい。似なかったらあげても仕方がないから」と笑う。。

 絵手紙を始めたのは「下手でいい、下手がいい」のモットーに引かれたから。重永さんは「絵に一言添えて、気楽に出せるのに相手に喜んでもらえるのが絵手紙。もう一つの趣味のハーモニカと絵手紙だけは一生続けたい」と話している。

update 2009/3/30 09:56
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです