主婦の結城さん、お弁当の思い出を本に

思い出をテーマに作ったお弁当「おも弁」の記録が1冊の本に−。函館市の主婦、結城美香さん(35)が長女の美桜ちゃん(6)と二女の咲心ちゃん(4)に作ったお弁当と思い出をまとめた「ママからの小さな贈り物 思い出のおべんとう」が、4月15日に文芸社(東京)から出版される。わが子への愛情と成長の思い出が詰まった1冊となっている。

 結城さんは砂川市出身。2002年に結婚し、長男の泰道ちゃん(2)を含む3児に恵まれた。本に取り上げられたのは、美桜ちゃんが幼稚園に入園した07年から作り始めたお弁当だ。親元を離れて過ごす幼稚園生活で、母親の存在を感じられる唯一の時間である昼食を「愛情ある時間にしてあげたい」(結城さん)と、子供が経験した思い出を料理で表現したお弁当を作り続けた。

 日々の思い出が「おも弁」となって積み重なっていく中で結城さんは「子供が成長した時にどんな気持ちで作っていたかを形にして伝えたい」と考えるようになり、心情をつづったメモと撮りためた写真を、昨年秋に出版社に持ち込んだ。編集者からは「お弁当のレシピ本は世の中に多いが、母親が子供に思い出を残すような本はなかった。同じ立場の母親たちの共感も得られるのでは」と評価され出版に至った。

 本には、美桜ちゃんが水泳教室で12級に進級した時に作った、「12」と記された帽子をご飯でできた本人の顔が被っているものや、咲心ちゃんが鉄棒で初めて前回りができた時にこしらえた、鉄棒に取り組む様子をのりで表現したものなど、成長を喜ぶメッセージを盛り込んだお弁当の写真と文章が添えられている。結城さんは「日々のお弁当作りの中でも、たくさんの愛情を子供に伝えられることを知った」と話している。

 四六変形版(縦15.6センチ、横13.6センチ)、オールカラーで全63ページ、1050円。問い合わせは最寄りの書店へ。

update 2009/3/29 11:12
提供 - 函館新聞社


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