ロシアセンター整備 市長が口利き否定…市議会予算委

 函館市議会の予算特別委員会(小山直子委員長)は23日、教育委員会所管分を審議し、審査日程を終了。2氏が西尾正範市長に総括質疑をした。志賀谷隆氏(公明党)は、ロシア極東大函館校に昨秋整備されたロシアセンターについて、受注、共同施工した業者2社が昨年10月に西尾市長とともにウラジオストク訪問に同行していることから、「市長は業者選定に関与していないか」とただした。

 市長は「契約した資材会社とは初対面で、あなたが(工事を)やりなさいと言うわけがない。ウラジオでの行程も別々だった」と述べ、口利きを全面否定した。

 西尾市長は、ロシアの政府系財団が全額負担する予定だった事業費の支払いが計画通り進まなかったことを「昨年12月議会の前に聞いた」と述べた。志賀谷氏が「なぜ議会に相談しなかったか」とただすと、市長は「市の補助金を受けているとはいえ、独立した学校法人。理事会や評議員会に報告された後で、市が議会などに報告するものだと思う」とした。

 同センター整備は当初計画より大規模になったため事業費が膨らみ、結果として学校法人函館国際学園が市の補助金などから900万円を負担した。市長は「結果として理事会の承認を得ておらず、不適切で遺憾」と述べた。志賀谷氏は、契約した資材会社がセンター建設の資格要件を満たしていないのではないか、と指摘した。

 福島恭二氏(民主・市民ネット)は、函館開港150周年記念事業実行委員会のプロデューサーを、公募などをせずに決めたことが問題であるとした。西尾市長は「仮にプロポーザル(公募)をして選んでも随意契約となる」と述べ、問題がなかった考えを示した。

予算特別委員会は付託された議案44件の審議を終え、裁決は23日午後11時15分現在、行われていない。

update 2009/3/24 09:45
提供 - 函館新聞社


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