函館子ども歌舞伎創立20周年祝う

 函館子ども歌舞伎(市川団四郎主宰)の創立20周年記念式典、祝賀会が22日、函館国際ホテル(大手町5)で開かれた。後援会(小玉陽造会長)の会員や関係者約180人が出席。節目を祝い、子どもたちへのさらなる支援を誓った。

 函館子ども歌舞伎は1989年2月に開かれた「初春巴港賑(はつはるともえのにぎわい)」で子どもだけで上演した「絵本太功記十段目」がきっかけで設立された。この日の式典などは同後援会が主催。小玉会長は欠席したが、ビデオメッセージであいさつが紹介され「日本一の子ども歌舞伎となったのは、日本一の文化を誇る函館の市民のおかげ」と感謝を述べていた。市川主宰は「自主公演を成功できたのは、すばらしい子どもたちに巡り会えたおかげ。今後も良い芝居を演じ、市民の期待に応えることがわたしの使命」とあいさつした。

 祝辞として西尾正範市長が「子どもに伝統文化を受け継ぐ過程で豊かな心を育てるのは全国に例がなく、市も子ども歌舞伎育成を支援していきたい」、函館文化会の関輝夫顧問が「第一の功労者である小玉さんが出席できないのは残念だが、皆さんの隣に小玉さんが居るつもりで式典、祝賀会を進めてほしい」と述べた。続いて長年の活動に協力した団体・個人計13組を表彰。この日出席した10組に市川主宰らが感謝状を手渡した。

 その後行われた祝賀会では、来賓の市教委の多賀谷智教育長が「日本古来の美しい心を身につけて活動する子ども歌舞伎の団員は函館の希望。街に希望の光を放ってほしい」と祝辞を述べ、祝宴に入った。ステージでは昨年11月に市民会館で開かれた「創立20周年記念第八回函館子ども歌舞伎」の主なシーンが再現されたほか、このほど完成した「ビデオで綴る20年」が上映された。出席者は懐かしい舞台に見入っていた。

 同後援会はこの日を機に、活動を後世に残そうと記念誌「感動と歓び更なる夢に」を作製。第1回からの自主公演を写真で振り返っている。A4判で800部を発行し、後援会員、関係者に配布した。

update 2009/3/23 09:31
提供 - 函館新聞社


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