JR江差線レール一部破断・・・特急など運休
21日午前5時ごろ、JR江差線の函館市五稜郭駅−北斗市七重浜駅間で、列車の運行管理のシステムが異常を感知し、レールの溶接部分が約7センチ破断しているのが見つかった。補修作業のため、五稜郭駅−木古内駅間で約1時間にわたって運行を中断し、青森発函館行の特急「白鳥45号」など9本が運休したほか、普通列車など8本が最大で約1時間半遅れ、計約1600人に影響が出た。
JR北海道などによると、破断したのは五稜郭駅から約950メートル七重浜寄りの地点で、レールの溶接部に最大7センチのすき間ができた。このため、実際に列車が運行していないのにこの区間の信号機が赤のままになるトラブルが発生。係員が目視でレールを点検したが異常は確認できず、社員による手信号で一時運行を再開した。
しかし同8時30分ごろ、再点検で破断を発見。すき間に継ぎ目板をあてる処置を行い、同9時40分ごろに運行を再開した。
同社によると、原因は列車の荷重が繰り返し掛かったこととみられ、詳細は調査中。今回破断したレールは1986年8月に設置された。昨年6月6日に実施したレールの傷を調べる機械点検や、3月10、18日の定期点検では異常なかったという。
この日、JR北海道は札幌市内の本社で緊急の記者会見を開き、幅口堅二工務部長が「多くの客に迷惑を掛け申し訳ない」と陳謝し、原因について「86年当時の溶接作業に何か問題があった可能性もある」とした。
道南では昨年2月にも、JR江差線木古内駅付近でレール破断が発生。昨年12月にはJR室蘭線でも起きたが、溶接方法が違ったため、今回のレールは直後の緊急点検の対象にはならなかった。
今回の問題を受け、同社は破断したレールと同時期に施工した117の溶接カ所を緊急点検する方針。
提供 - 函館新聞社
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