熱帯植物園のサル山で行動展示導入に向け実験
函館市営熱帯植物園(湯川町3)のサル山に、動物本来の習性を観客に見せる「行動展示」を導入しようと、同園を管理・運営するNPO法人函館エコロジークラブが試行錯誤している。サルは同園の目玉でもあり、大型連休には実施する計画だ。同法人の坂井正治さん(71)は「サルの腕力や跳躍力など素晴らしい特性をお見せしたい」と話している。
行動展示は動物の生態を観察できる展示方法で、旭山動物園(旭川市)の手法として全国的に有名だ。同法人はサルを生かした植物園を目指し、3月上旬からサル山の遊具の鎖にかごをぶら下げ、中に入れた餌をどうやって取り出すか反応を見る実験を始めた。かごの両側面にはサルが餌を取り出せるよう丸い穴を開けている。
サルは鎖の上を渡ったり仰向けのまま鎖にしがみつき、はうようにかごへ近づいたりと多様な“技”を披露。左右に揺れるかごを必死に押さえ、片手を入れて器用に餌を取り出すサルもいれば、あきらめるサルもいる。
3月現在102匹のサルを飼育し、実験は毎日午前11時―正午ごろに実施している。坂井さんは「反応はまずまず。好奇心の強いサルが興味を示して挑戦しているようだ。サルの生態を楽しんで見てもらえるようにもっと工夫したい」としている。
提供 - 函館新聞社
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