開港事業の運営で質疑…予算特別委

 函館市議会の予算特別委員会(小山直子委員長)は18日、経済建設常任委員会所管分を審議した。7月1日を皮切りに繰り広げられる開港150周年記念事業について、実行委員会の運営形態やイベントプロデューサーの選定方法について、福島恭二氏(民主・市民ネット)が疑問点を挙げた。

 福島氏は、記念事業の準備がワーキンググループ(WG)主体で進められ、実行委員会の活動が見えてこないことを指摘。記念事業実行委事務局長の会田雅樹港湾空港部参事は「WGは実行委の下部組織だが、両者の風通しを良くして連携を強化するよう改善に努力していく」と述べた。

 同事務局は、記念事業開催まで半年前の段階で、構想が具体化されていなかったことから、イベント運営に実績のある神奈川県在住の男性をプロデューサーに迎えたことを明らかにした。

 福島氏はプロデューサーの選定方法について「公募で実施するのが本来の手順、手続き。市内にも人材はいた」と述べ、契約の解除を求めた。同事務局は、WGの要望を受け、事業の迅速化を図る目的でプロデューサーの人選に着手した経緯を説明し、「アイデアがワーキンググループの大多数から支持されたこともあり、事務局として今後アドバイスしていただくよう打診し、2月12日に開いた実行委の会議で了承された」と述べた。

 同事務局は閉会後の取材に対し「他都市の事例から今回のような選定で行った。実行委方式での開催なので入札やプロポーザルなど公募で選ぶ必要性はないと判断した」と話している。

 また、西部地区の都市再生整備事業の一環で、680万円の予算を計上しているコミュニティーバス運行の社会実験について、見付宗弥氏(民主・市民ネット)が質問。市都市建設部は乗客が自由に降車できる区間を検討し、大人100円、子供50円の料金設定で運行する予定していることを伝え、「住民アンケートの結果から1日360人が利用すると見ている。400―450人の乗車で採算ベース」との見方を示した。

 09年度が最終年度となっている市交通局の経営健全化計画の検証について、バス事業を廃止した02年度の不良債務が24億5000万円から08年度決算見込みで13億1000万に圧縮したことから、若狭正男交通局長は「ある程度目標が達成された」との見解を示し、「09年度中に新たな計画の策定を進めたい」と述べた。井田範行氏(市民クラブ)への答弁。

update 2009/3/19 09:46
提供 - 函館新聞社


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