127年目で初のしゅんせつ作業…BAYはこだての掘割 

 函館市ベイエリアの金森赤レンガ倉庫(豊川町11)のリニューアルに向け、BAYはこだての掘割でしゅんせつ作業が進んでいる。17日には掘割の底から1882(明治15)年の完成当時のものとみられるレンガを発見。127年の時を経て港町・函館を知る水面下の歴史遺産が姿を現した。

 石垣の補修や底にたまった汚泥などを取り除く目的で、掘割を所有する金森商船がBAYはこだて1号館のリニューアルに合わせ、2月中旬から作業を行っている。しゅんせつ作業は掘割の完成以来、今回が初めて。

 金森商船によると、掘割は当時の三菱商会函館支社の倉庫建造時に、艀(はしけ)船の積み降ろし作業をするために造られたという。間口約16メートル、奥行き約108メートル、深さ約4・4メートルで、両脇に計12段の石垣が積まれていることも判明した。

 これまでに函館港とつながる開口部に仕切り板が設置され、水抜き作業や石垣の補修を実施。17日に掘割内の一部をさらにせき止めると、石畳のような底が現れ、現場から明治時代のものとみられるれんも複数見つかった。

 視察に訪れた市教委生涯学習部の田原良信文化財課長は「市内で現存する唯一の掘割であり、明治時代の工法がうかがえる貴重な資料」と話していた。しゅんせつ作業は3月下旬まで行われ、BAYはこだて1号館は4月中旬にリニューアルオープンする予定。

update 2009/3/18 15:41
提供 - 函館新聞社


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