「食」の交流会 自慢の味で桧山♀ャ能 函館などから47人参加
【上ノ国】桧山支庁主催の「ひやま『食』の交流会」が15日、上ノ国町の勝山交流館で開かれた。桧山伝統の郷土食やオリジナル料理を提供して、食文化を中心とした桧山の魅力をアピールしながら、農水産物の消費拡大や集客力のアップにつなげようと同支庁の独自事業として初めて企画した。函館市を中心にした一般参加者が、旬の食材を生かしたメニューに舌鼓を打っていた。
料理を試食するのは、函館市を中心に渡島管内で公募した消費者47人。参加料は無料で、この日は送迎バスで上ノ国入りした。管内からは江差、上ノ国、せたなの3町で、料理の腕を自慢とする、5つの飲食店や旅館が参加。郷土食として「くじら汁」(せたな町・新矢旅館)、「根ボッケのおにぎり」(江差町・辻旅館)、「いももち」(上ノ国町・食事処友矢)、聖護院大根のかすみそ漬け(江差町・旅館松月)の4メニューを提供した。
道南各地に伝わるくじら汁は、しょう油を使った味付けが主流だが、この日はあっさり風味の塩味ベースで仕上げた。料理を提供した新矢照彦さん(50)は「せたな町で製造している豆腐を使い、食材の味や香りが引き立つように工夫した。消費者や他店の皆さんと交流することは良いヒントになった」と語った。
参加店が工夫を凝らしたオリジナルメニューは「アスパラとサツマイモのココット」(旅館松月)、「長芋と黒豚ソーセージのグラタン」(上ノ国町・料理宿宮寿司)、「クロソイの団子田楽」(友矢)など4品が登場。参加者は「初めて食べたメニューばかり」「とても良い味付けだった」と笑顔で語り、料理自慢の店主らとの会話を楽しんだ。函館市の主婦三宅巳音子さん(73)は「くじら汁を食べるのは50年ぶり。昔懐かしい味を楽しむことができました。オリジナルのメニューも味付けを良く工夫しています。こうした料理を生かすことで、桧山にも多くのお客さんを呼び寄せることができるはず」と、太鼓判を押した。
イベントでは、古い歴史や文化に彩られた、檜山の魅力をPRするため、上ノ国町教委の塚田直哉学芸員、江差町教委の宮原浩学芸員が「桧山の歴史入門」をテーマに、管内の歴史を分かりやすく講演。参加者は熱心に耳を傾けていた。
提供 - 函館新聞社
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