函館市立日吉幼稚園、36年の歴史に幕
函館市立日吉幼稚園(外山信子園長、園児10人)の第36回保育修了式と閉園式が14日、同市日吉町4の同園で行われた。最後の修了児として10人を送り出し、36年間、地域の子どもたちの成長を見守ってきた園の歴史に幕を下ろした。
保護者や卒園生、歴代の園長、職員ら120人が出席。全員で園歌を斉唱した後、園児たちは外山園長から修了証書を受け取り、1人ずつ新入学への抱負を述べた。吉田伊吹ちゃん(6)は「字がきれいに書ける1年生になります」と元気いっぱいだった。
式辞で外山園長は「愛情いっぱいに育ててくれたお父さん、お母さんにお礼の気持ちを伝えて」と話し、園児1人1人の名前を呼んで「自分らしい素敵な花を咲かせ、元気いっぱい明るく過してくれるのが楽しみ」と語りかけた。
父母と先生の会から園児にアルバムが贈呈され、市立幼稚園教諭らがお祝いの歌を披露した後、園児と卒園生の児童が壇上で「36年間ありがとう。日吉幼稚園さようなら」とあいさつした。
「お別れの言葉」では、園児が幼稚園の思い出の場面を描いた絵を壇上で見せ、「もちつきで砂糖しょう油のおもちおいしかった」「お母さんおいしいお弁当ありがとう」などと振り返り、先生や幼稚園に感謝の言葉を述べた。
同園は1973年に開園し、本年度を含むこれまでの修了生の数は2331人に上る。少子化に伴う入園者数の減少で市立万年橋幼稚園とともに本年度末で閉園する。同園2代目(78―87年度)の園長を務めた田井中和子さん(78)は「当時は入園希望者がたくさんいて抽選になり気の毒だったが、今は子どもの数が少なくなり閉園は残念。園歌を聴いて胸がいっぱいになった」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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