市民体育館のあり方検討 改築、新築・・・議論自由に

 函館市は新年度、市民体育館のあり方に関する検討懇話会を立ち上げ、1年間かけて競技団体や学識経験者らの自由な意見をまとめる。体育館整備を前提とした懇話会ではないが、開館して35年が経過した現在の市民体育館(湯川町1)を改修して使用するか、新築するかが大きなポイントになりそうだ。第1回定例市議会でも複数の議員が取り上げ、西尾正範市長の考えをただしている。

 体育館整備は2007年4月の市長選で争点の一つとなった。当選した西尾市長は改修してできる限り長く使用することを訴えた。前市長は体育館とコンベンション施設の整備をセットで掲げたが、西尾氏もコンベンション施設に関しては整備する公約を掲げている。

 現体育館は1975年に完成。市や市教委によると、体育館の本体そのものは理論値で50−60年かそれ以上持つとされるが、設備や機能面で大規模な改修が必要な時期という。配管や電気、ボイラーなどの交換のほか、床の傷みもあり、全道レベルの大会を開くには張り替えが必要。機能面でも、観覧席が2方向しかなく、バスケットボールコートが2面しか取れない。大きな大会では最低でも3面取れる面積が必要という。

 これまで外壁や屋根、天井のアスベスト除去など約3億円をかけて部分改修を実施。全面改修となれば10億円以上の費用がかかる見込み。一方で新築となれば概算で50億円ほどが見込まれている。ただ、施設整備に合併特例債を活用できると市の負担は約3分の1になる。特例債の活用期限は2014年度までで、西尾市長は市議会で、仮に期限内に整備する場合、10年度に基本構想、11、12年度に設計、13、14年度の建設とのスケジュールを示した。

 市議会では5会派中3会派が新年度予算の要望で体育館の整備を要望した。市議会の代表質問、個人質問で西尾市長は「競技団体や市民からの要望が高いのは承知している。厳しい財政状況を考慮すると難しく、建て替えと改修の両面で検討してきた。懇話会で広く意見をいただきたい」と答弁している。

update 2009/3/9 10:38
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです