こどもとヤングの江差追分・民謡発表会
【江差】江差追分に代表される郷土芸能に情熱を注ぐ子供たちが一堂に会する「第2回こどもとヤングの江差追分・民謡発表会」が8日、江差追分会館で開かれた。幼児から20代の若手ホープまで約100人が出演。会場を埋めた家族や大勢の観客が見守る中で、若さあふれる歌や踊りを披露した。
オープニングでは、地元で江差追分を学ぶ30人の子供たちが江差追分の大合唱を披露。続いて、五勝手保育園の園児12人が江差追分とソーラン節を、水堀保育園の園児21人も、ニシンを運ぶ「もっこ」を背負った法被姿でソーラン節の元気な踊りで会場を沸かせた。
幼児やきょうだいによる江差追分の独唱や合唱も大好評。東美羽音ちゃん(5)は大人顔負けの歌声を披露し、弟の来希君(3)も絶妙なタイミングで「ソイ!ソイ!」と、江差追分特有の合いの手である「ソイがけ」を務めて観客をうならせた。
道立江差高校を1日に卒業したばかりの前田真伸君(18)は、発表会の司会を務めながら、選択授業で初めて習った江差追分を水嶋潤一教諭のソイがけで発表。町内の女子児童らでつくる「Hamanasu(はまなす)会」のメンバーは、町の無形民俗文化財にも指定されている「江差追分踊り」を演じた。カモメが宙を舞う様子や、船をこぐ動作を取り入れた優雅な踊りが大勢の観客を楽しませていた。
発表会は、江差追分などの多彩な郷土芸能の未来を担う子供たちに、発表の場を提供することで上達の励みにしてもらうほか、町を挙げて子供たちや若手を応援しようと昨年度から開催。濱谷一治町長は「江差追分は町を挙げて守るべき財産だ。大勢の子供たちに歌い継がれていくことは心強い。これからも江差が誇る民謡や郷土芸能と一緒に応援して欲しい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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