路上生活者対象に無料相談会

 函館市海岸町の海岸町会館で7日、市内・近郊の路上生活者らを対象とした無料相談会(函館地方社会保障推進協議会主催)が開かれた。さまざまな事情で住まいや職を失った人が訪れ、振る舞われた豚汁やおにぎりで体を温めながらメンバーに雇用や健康に関する相談をした。

 市内・近郊の病院や労働団体などでつくる同協議会(堀口信代表)が路上生活者の実態調査に乗り出し、1月下旬にも相談会を実施。メンバーは今月1、6日夜、市内・近郊のJR駅などで調査を行ったところ、前回調査(1月24日)で確認できた人に加え、20代の男性らを新たに確認。道南でも厳しさを増す雇用環境の悪化に加え、雇用保険が切れる路上生活者の増加などが懸念されるため、再び開催した。

 訪れたのは30―60代の7人。車上生活を続ける失業者も来場し、それぞれが約1時間、市議や医師らのメンバーと相談した。このうち5人が週明けにも生活保護を申請し、4人が市内の下宿に入居することが決まった。

 昨年末に愛知県の製造・加工会社を解雇され、函館に戻ってきた男性(55)は「路上生活は身に応える。失業保険を使って地道に求職活動を続けるつもりだが、手持ちの金がいつまで続くか」とため息をついていた。

 同協議会は「今後も派遣社員の解雇は続くだろう。4月にまた実施できれば」と話している。

update 2009/3/8 10:55
提供 - 函館新聞社


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