日新中に「春」到来…旅立ち サクラ見送る

 函館市泊町の函館日新中学校(鈴木利春校長、生徒32人)で、バケツに挿して育てているサクラの花が咲き始めた。サクラは13日の卒業式に合わせて満開にしようと、教職員らが敷地内などでせん定した枝を世話しているもので、生徒たちに一足早い「春」を伝えている。

 サクラは式当日、学校の玄関に並べて飾り、卒業生10人を見送る計画だ。この計画は昨年、同校美工芸部員が卒業する上級生のために初めて企画したところ好評だったため、学校として引き継いだ。

 花は1月下旬ごろ、約100本を用意した。教職員らが空き教室や廊下などバケツの置き場所を変え、温度調節しながら開花時期を調整して丁寧に育てている。現在はつぼみが膨らんだり、小さな白い花が咲き始めている状態で、式当日には満開の花々が楽しめそうだ。

 3年生の谷藤好さん(15)は美工芸部部長を務め、昨年は在校生としてサクラを準備した。今年は先輩として送られる立場となり、「今年もわざわざサクラを用意してくれてうれしい。将来は函館で服飾関係の仕事に就きたい」と話していた。

update 2009/3/7 12:14
提供 - 函館新聞社


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