函病で医師7人確保…函館市議会
第1回函館市議会定例会は4日、代表質問が始まり3会派が西尾正範市長の行財政運営をただした。診療報酬の改定や医師不足などから経営が悪化している市立病院について、新年度は少なくとも婦人科などで常勤医7人を採用できる見通しが示された。西尾市長は「医師・看護師の増員に一定の道筋が付き、外来収益が増える」と述べた。
板倉一幸氏(民主・市民ネット)の質問に答えた。
市病院局によると、現在1人の婦人科医が4月に1人、夏に1人加わり3人体制となるほか、4月から腎臓疾患全般を診療する腎臓内科医1人を確保する。さらに現在2年目の研修医が少なくとも4人は函館病院に残って診療する意思があるという。研修医は3年目から常勤医扱いとなり、医師増員となる。本年度の函病の常勤医は88人。一部診療科で医師の減員もあるが、2009年度は最低でも92人となる。
板倉氏は、病院事業会計への一般会計からの繰入金が、中期財政試算よりも病院事業改革プランの方が年間4億円多く設定していることについて、どう埋め合わせをしたかを質問。西尾市長は「病院事業に対する地方交付税が増額され、一般会計繰入金を2億7000万円増額した。それでも足りない分は医師の増員で収益を増やし、補てんしたい」と述べた。
改革プランは実効性のある計画策定が求められ、医師の極端な増員などは盛り込んでいない。このため西尾市長は医師増員の手応えを語り、06年度から休診中の産科再開についても「全力を挙げたい」と答えた。
このほか吉田崇仁氏(新生クラブ)、北原善通氏(市民クラブ)が代表質問した。
市議会は09年度各会計予算案など43議案を審議する予算特別委員会(11人)を設置し、同委員会は委員長に小山直子氏(民主・市民ネット)、副委員長に金沢浩幸氏(新生クラブ)を選出した。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。