日乃出清掃工場、故障で焼却炉ストップ
函館市のごみ焼却場「日乃出清掃工場」(同市日乃出町、上戸久二工場長)のすべての焼却炉が、2日午後2時ごろから運転を停止していたことが分かった。集めたごみをためるピットから、炉にごみを送り出すクレーンが故障したため。3日も停止を余儀なくされたが、4日は修理作業に入り、午後には再開できる見込み。この間受け入れる「燃やせるごみ」はピットに収まる見通しで、ごみの収集、受け入れ業務は通常通り行っている。
故障したのは、クレーンを制御するコンピューター。クレーンは2台あり、どちらか1台を交代で使用していた。2月16日にこのうち1台のコンピューターが故障。機械メーカーと交換準備を進めていたが、今月2日になりもう1台が同様の状態に。焼却炉にごみを送ることができなくなったことから、同日午後2時には焼却作業を停止した。故障したコンピューターは今年9月には定期修繕工事を予定していた。
同工場は通常24時間稼働し、1日の最大処理能力は420トン。3日は通常通り一般家庭からの燃やせるごみを収集し、ピットには同日の収集を終えた時点で約1000トンのごみが蓄えられた。これはピットの容量に等しいが、積み上げるとさらに2―3割は入れることが可能なため、事業者が持ち込む約100トンの搬入を予定する4日も通常通り受け入れる。
同工場では3日、収集車の混乱などを避けるため多くの職員が車両誘導などの業務を行った。上戸工場長は「収集できない事態は避けられたので良かった」と話す。同工場によると、故障による焼却炉の全停止はここ数年ないという。
提供 - 函館新聞社
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