冬期間気象まとめ、高温多雨で暖冬
函館海洋気象台は2日、管内の2月と冬期間(2008年12月―09年2月)の気象状況をまとめた。この冬は函館、江差とも高温多雨で雪は少なく推移し、函館の平均気温は平年より1・9度高い0度。06―07年以来の暖冬となり、衣料品などの冬物商戦にも影響を与えたようだ。
函館の2月は1月に引き続き、冬型の気圧配置が長続きせず、前線を伴った低気圧の通過が多く降水量も増えた。平均気温は氷点下1・2度で平年より1・3度高く、降水量は平年より41・8ミリ多い102ミリだった。江差の平均気温は0・4度で平年より1・2度高く、降水量は51・6ミリ多い114ミリだった。
冬期間を通しても寒気の南下が少なかったことや、冬型の気圧配置になる日が少なく暖冬となった。平均気温は管内全域で高く、江差は平年より1・6度高い1・5度だった。この90日間で、函館は真冬日が15日(平年30・5日)と半分、1日の平均気温が平年を下回ったのは3分の1以下の26日間だった。氷点下10度を下回ったのは2月19日の1日のみだった。
降雪は長万部や熊石は多かったが、そのほかは少なく、函館は256センチ(平年309センチ)、江差は193センチ(同298センチ)だった。降水量は函館296・5ミリ(同210・6ミリ)、江差は371・0ミリ(同247・6ミリ)でかなり多かった。日照時間は函館でかなり少なく270・6時間(同316・2時間)、江差は平年並みの165・9時間(同157・1時間)だった。
暖冬傾向により、市内のスーパーやホームセンターでも影響が見られた。イトーヨーカドー函館店(美原1)では冬物衣料品の売り上げが例年になく厳しく、シーズン初めは灯油価格が高かったため、こたつを多めに並べたが売れ行きは伸び悩み、1月末で撤去したという。
また、イエローグローブ港町店(港町3)では、除雪用品の売れ行きは例年の半分程度だったという。暖房器具は小さなファンヒーター、カーペットの下に敷くアルミのマットや湯たんぽなど、省エネ暖房グッズなどは比較的好調だったが、それでも、平年の8割程度にとどまった。同店では「暖冬だけではなく、昨秋以降の景気の急激な悪化も原因の1つでは」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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