全書芸の全国書初大会で小林さん最高賞

 函館市東山の小林奏美(かなみ)さん(道教育大附属函館小4年)はこのほど、全日本書芸文化院(全書芸)主催の第60回全国書初作品大会で、最高賞の文化院賞に輝いた。画仙紙に課題の「雪ふる里」を、体を使い、力強く、躍動感に満ちた明るい文字を書いたことが高く評価された。

 今年の同大会には、小学から高校までの学生の部に約8500点の応募があったが、このうち小学4年生の文化院賞はわずか12人。本道からは小林さんと千歳の児童が選ばれた。

 小林さんは1年のとき、友だちが書道をしているのを見て自分もやってみようと思い、自宅近くの岡田静園さんの書道塾に通い始めた。岡田さんは「教えたことに対する理解力があり、芸術性にあふれた字を大胆に書く。50年間書道を教えているが、小林さんの才能には驚いている」と話す。めきめきと力を伸ばし、現在は同文化院小学生の部で3段の実力をつけている。

 練習は昨年11月ごろから開始。始めは一文字ずつを半紙で書き、12月に入ってから画仙紙に書いた。岡田さんは「字を明るく見せるために、リズムを大切に書くこと」と指導。小林さんは書道のほか、ピアノと歌にも取り組んでおり、岡田さんの言葉の意味をしっかり理解し、のびのびと書いた。自分の体ぐらいある大きさの紙に字を書くことに「文字の間隔を考えながら書くことが大変だった。4文字の中で『里』が一番難しかった」と振り返る。計21枚したためた中から自身で選んだ1枚を出品した。

 受賞の知らせを聞いた小林さんは「びっくりした。(習字は)まだ続けていきたい」と笑顔。岡田さんは「入賞率が3%未満の中、その中の最高賞は立派。これからも頑張ってほしい」と期待を寄せていた。

update 2009/3/2 10:44
提供 - 函館新聞社


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