青函トンネルに新幹線用レール敷設

JR北海道は26日未明、青函トンネル内で進めている2015年度開業予定の北海道新幹線(新函館―新青森間)のレール敷設作業を報道陣に初めて公開した。在来線のレールの外側に新幹線専用の「ロングレール」を新たに設置。北の大地に高速輸送時代の到来を告げるつち音が響いた。

 この日はJR海峡線の吉岡海底駅(福島町)から青森側に約3キロの地点で、午前1時ごろ作業を開始。作業員約30人が長さ200メートル、重さ約12トンのロングレールを専用のウインチ「レール山越器」でつり上げ、在来線の外側に備え付けられた締結装置にボルトで固定した。

 新函館―新青森間の新幹線と在来線との共用区間は、青函トンネル(約54キロ)を含む約82キロ。新幹線のレールの幅は在来線より約37センチ広いため、上下線とも既存のレールの外側に1本ずつ新幹線専用レールを追加した上で、共用、在来線専用とともに計3本のレールが軌道となる。

 トンネル内での作業は深夜から未明にかけ、列車が通過しない時間帯に限られるため、一日でロングレール3本分(600メートル)しか敷設できないという。JR北海道の中島尚俊社長は「青函トンネルが本来の使命を果たすときが、レール一本ごとに近づいてきた気がする。一日も早い開業を目指し、安全第一で作業効率を上げていきたい」と話していた。

 JR北海道によると、青函トンネル内のレール施設工事は2010年度までの予定で、現在の進ちょく率は共用区間全体の4%程度という。前日の25日午後には新設区間となる新函館―木古内間で最長の渡島当別トンネル(8080メートル)の掘削作業の様子も公開された。

update 2009/2/27 13:22
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです