満開のサクラ 門出祝う 自作の屏風絵 卒業式に…港中美術部3年生10人
函館港中学校(名古屋貞俊校長)美術部の3年生10人が、自分たちで制作した屏風(びょうぶ)絵が飾られる式会場で3月13日に卒業する。仲間と協力して、描き上げた満開のサクラの絵に見送られ、部員たちはこの春、それぞれの道に向かって進んでいく。
屏風10年ほど前に同校美術部が制作し、保管していたもの。渡辺聖子指導教諭が2007年春に同校に着任した際、黒と紫を基調とした色合いから明るい雰囲気に塗り替えようと再制作を提案。当時の2年生部員が昨年1月から作業を始め、渡辺教諭の描いた下絵を基にアクリル絵の具で色を付けていった。
絵は約1カ月半で完成。2年生部員にとって初の共同制作で、完成後はメンバーに一体感が生まれたという。同3月の卒業式で初披露されたほか、4月の入学式にも活用され、関係者に喜ばれた。そして今回、絵を描いた部員たちが卒業する年を迎えた。
渡辺教諭は「1人1人の個性や未来をサクラの花に託し、卒業の門出を祝おうとデザインした。卒業生は志を高く頑張ってほしい」と話す。
葛西美咲部長(15)は「今まで一緒に頑張った友達と作った作品の前で卒業できてうれしい」とし、今村佳奈さん(15)は「美術部で頑張ったことを進路に生かしたい」と説明。加藤春香さん(15)は「出会いを大切にしたい」、横内若菜さん(14)は「今後も卒業や入学などの舞台で飾ってほしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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