「江差三下り」大会 全国から民謡愛好家…小野寺さん(東京)に最優秀賞

 【江差】江差追分の“母唄”として知られ、道指定無形民俗文化財である民謡「江差三下り」の第4回発表大会が23日、江差追分会館で開かれ、東京都練馬区の小野寺安喜さん(67)が最優秀賞を受賞した。

 大会は、江差三下り会(会長・濱谷一治町長)の主催。町内をはじめ全国各地の民謡愛好家ら20人が出場し「えさし港の弁天様は わしがためには まもり神」の歌詞で始まる粋な歌声を響かせた。

 最優秀賞に輝いた小野寺さんは民謡歴40年以上で、江差追分東京練馬支部長も務めるベテラン。大会では一昨年、昨年と優秀賞を受賞している。青坂満審査員長からトロフィーを贈られた小野寺さんは「江差三下りは江差追分の母唄。江差追分の力強さとは違う、陽から陰に向かう独特の唄い方に魅力を感じます」と話していた。

 江差三下りは、越後地方で歌い継がれた信州馬子唄をルーツとする。約250年前の北前船時代には江差へ伝わり、花街で歌い継がれる座敷唄として三味線と尺八の伴奏を加えながら、粋な雰囲気の歌となった。江差追分の始祖とされる佐之市(さのいち)が伝えた「ケンリョ節」と融合させることで、現代に伝わる江差追分が成立したと伝えられている。大会入賞者の氏名は次の通り(敬称略)。

 ▽最優秀賞=小野寺安喜(東京都)▽優秀賞=森信佐句(愛知県小牧市)金盛嘉美(江差町)▽審査員特別賞=那須勇(札幌市)佐々木洋子(旭川市)

update 2009/2/24 10:50
提供 - 函館新聞社


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