今年のシラカバ花粉飛散予測、函館は平年の半分以下

 北海道道立衛生研究所(札幌市)はこのほど、2009年春のシラカバ花粉飛散予測を発表した。函館地域における花粉の総飛散量は平年の半分以下となる見込みで、花粉症に悩まされている人にとっては比較的過ごしやすい年になりそうだ。

 シラカバ花粉の飛散予測は、道内各地域の林業試験場が前年に行ったシラカバの雄花の観察結果を同研究所が分析したもの。函館地域では函館市内の街路樹と横津岳、大沼地域の3カ所を調査対象となり、いずれも雄花の数が平年に比べて少なかったため、花粉の飛散量も減少すると予測された。

 一方、全国的に猛威をふるうスギ花粉については、道内では道南地域のみでしか観測されないため同研究所では予測を行っていない。しかし、環境省による全国規模の予測では、東北地方で平年を上回る飛散が予測されており、函館地域でも十分な警戒が必要と考えられる。

 函館地域では、渡島保健福祉事務所(函館市美原4)が01年から花粉捕集器を使ったシラカバとスギの飛散調査を実施しており、昨年の総飛散量はシラカバが624・1個(1平方センチメートルあたり)、スギが959・8個(同)といずれも過去最高を記録していた。

 例年、函館地域での花粉の飛散時期はスギが3月下旬から4月下旬、シラカバが4月下旬から5月下旬だが、今シーズンは暖冬傾向のため、飛散開始時期が早まる可能性が高い。渡島保健福祉事務所では「花粉症はその年の飛散量にかかわらず、長年の体内での蓄積が影響して発症することが多いので、十分な対策をとってほしい」と注意を呼びかけている。

update 2009/2/23 10:06
提供 - 函館新聞社


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