ナッチャン再開検討…4―9月 季節運航目指す

 東日本フェリー(函館市港町3)が昨年10月末まで、函館―青森間で運航していた高速船「ナッチャン」の運航再開が検討されていることが、21日までに分かった。グループ会社の道南自動車フェリー(同)は「まだ正式決定ではなく、関係方面と調整段階」としているが、早ければゴールデンウイーク前の再就航を目指したい考え。

 道南自動車フェリーによると、再開案では一定の需要が見込める4―9月に季節運航し、一日1往復を運航。夏場の繁忙期には「プラス1往復程度」(同社幹部)の増便も検討しているという。同社は「燃油価格が下落し、地域からも運航再開を望む声が大きい。地域貢献という意味でも前向きに検討している」としている。

 高速船は現在、1隻目の「ナッチャンRera(レラ)」が函館港に、2隻目の「ナッチャンWorld(ワールド)」が青森港(2月下旬まで和歌山県で定期検査中)にそれぞれ係留されているが、固定資産税や人件費など年間で数億円規模の維持費がかさむという。

 同社は「ナッチャン」のどちらか1隻での運航を想定し、もう1隻は再開時に別の場所に停泊する予定。運航主体は同社か東日本フェリーのいずれかになる見通し。また、これまでに国内外の複数社から高速船購入の打診があることも明らかにし、同社は「運航再開と合わせて引き続き検討中」としている。

 東日本フェリーは2007年9月に「レラ」、昨年5月に「ワールド」と、青函航路で高速船を相次いで導入したが、燃料価格の高騰や利用客の伸び悩みから、昨年10月末で運航を取りやめた。

 西尾正範函館市長は「もし再開となれば函館開港150周年記念事業の大きな後押しになる。観光、物流両面の活性化にもつながり、市にとっては大変喜ばしい」と話している。

update 2009/2/22 11:39
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです