函館市公立保育園民営化・2011、12年度に3園
函館市の公立保育園民営化の後期計画がこのほどまとまった。湯川と深堀の2園は統合したうえで2011年度に、赤川は12年度に、13年度以降は残る第二港と花園、湯浜の3園を順次民営化する内容。一方で旧4町村地域の3園(大澗とのばらの統合園、尾札部、臼尻)については、「後期計画の進ちょく状況を見据えて検討する」と触れるにとどめた。
公立保育園の民営化は、2003年度に策定した「函館市アウトソーシング推進計画」に基づき、効率的な行政運営や保育ニーズの多様化などに対応しようと進めている。前期計画では同年度の桔梗保育園をはじめ、09年度までに6園を民営化する。
後期計画では、園児が減少している湯川(2月1日現在の園児数は40人)と深堀(同44人)を統合。現在の2園の敷地が統合園にとっては狭くなるため、函館深堀中学校のグラウンドに隣接した市有地約1750平方メートルに新施設を設置する。現在の園からは深堀が320メートル、湯川は720メートルの距離。09年夏までには移管先を決定し、10年春には施設工事を始める。
赤川(同85人)は3歳児未満保育や同地域でのニーズが高いことなどから、現在の施設周辺に移転設置し、単独で移管する。このほかの第二港、花園、湯浜の3園(同合わせて196人)については、13年度以降の行財政政策を踏まえて順次民営化する。6園すべての民営化で、57人の職員を削減できるという。
市子ども未来室は、湯川と深堀、赤川に通う園児の保護者に対し、計画の説明会を18日までにそれぞれ2回実施した。妹尾正白室長は「基本的に賛成ではないが、市の財政状況から『やむを得ない』と受け止めていただいている」と話す。
また計画に盛り込まれてはいないが、町会が設置者となっている銭亀沢地域の季節保育所(5施設)のうち、豊川、古川、志海苔の3施設が3月末で閉鎖し、石崎と銭亀の2カ所に統合される。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。