函館市がカセットボンベなど分別回収へ
函館市環境部は、ごみ収集車火災などにつながる中身が入ったままのカセットボンベやエアゾール缶などの分別収集を始める。3月末までに「燃やせないごみ」の収集に使用する車両38台の側面に金属製の車載ボックスを取り付け、収集時にこの中に集めることで摩擦発火などを防ぐ。同時にほかの燃やせないごみと袋を別にしてごみ出しするよう呼びかけ、収集車火災ゼロを目指す。
収集車の車両火災は、カセットボンベや整髪料などのエアゾール缶(スプレー缶)の内容物が入ったまま収集された場合、ごみ同士の摩擦などで発した火花が引火して起こる。函館市では毎年増加傾向にあり、2007年度は18件。本年度は、7月に対抗策として仕込みづえのような「缶穴あけ器」を導入し、10月から収集車の7割積載を強化したが依然なくならず、13日現在は18件となっている。
車載ボックスは縦横奥行き共に40―50センチほどの大きさ。職員の発案で製作した。金属の網でできているため通気性があり、万が一残存ガスが漏れだしても、外気に放出される仕組み。市の収集車7台と委託車両31台に設置し、作業員が集めた時点でほかの燃やせないごみから分離して箱に入れる。
ボンベやエアゾール缶の分別収集はこの作業をしやすくするよう、2月下旬ごろから町会の回覧板などを通じて呼びかける予定。これらの缶だけ、別の燃やせないごみ用の袋に入れるよう市民に協力を求める。
同部清掃事業課の宮下勝弘課長は「車両火災は収集業務の効率だけでなく職員の安全に影響する。7割積載の徹底と平行した取り組みで、車両火災をゼロにしたい」と意気込んでいる。
提供 - 函館新聞社
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