生活保護受給者 景気悪化で急増…市福祉部 昨年9月―11月の3カ月間

 景気の悪化に伴い、函館市の生活保護受給者が増えている。市福祉部によると、昨年9月から11月までの3カ月間で急増。8月との比較で11月の受給世帯は0・98%増え8038世帯に、受給者は同じく1・2%増え1万1570人となっている。相談件数も増加しており、同部は「慢性的な不況による不安などが増した結果、少しでも保護費を受け取りたいという気持ちが働き、受給者が増加したのではないか」とみている。

 同部によると、生活保護受給世帯は2007年4月に7726世帯だったが、08年4月には7876世帯となり、1年間で1・94%増加した。毎年同じようなペースで増え続けていたが、本年度は昨年11月時点で、すでに同4月比2・06%増になっている。特に同9―11月の3カ月間の伸び率が高い。

 受給者も同様の動きで、07年4月の1万1292人から、08年4月は1万1332人となり、1年で0・35%増えた。これが昨年11月には同4月比2・10%増とハイペースで増えている。やはり9―11月の3カ月間の伸び率が高く、昨年9月の米大手証券リーマン・ブラザーズの経営破たんに端を発した世界同時不況の影響が表れている。

 また、相談者数は07年度の1カ月平均が233人だったのに対し、08年4―11月の平均は270人。相談者の中には下請け業者で正規雇用を打ち切られた人や派遣切りの対象となった人もおり、同部は「預貯金を使い果たす前の早めの相談も増えている。先行きの不透明さや全国的な不況で不安が広がっているのではないか」と話している。

update 2009/2/15 10:50
提供 - 函館新聞社


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