恵山高で閉校式…39年の歴史振り返る
道立恵山高校(日向稔校長、生徒13人)の閉校式が14日、約160人が出席して函館市女那川町の同校で行われた。元教職員や卒業生らが参加し、39年間の歴史を振り返り、それぞれが思い入れのある学舎(まなびや)との別れを惜しんだ。
同校は1970年、漁業経営者の育成と青少年の地元定着を図ることを狙いとし、全国的にも珍しい昼間定時制課程漁業経営科として開校した。83年には全日制に課程を変え、86年には普通科に転換した。漁業経営科時代は各種の水産実習など特色ある活動を展開し、普通科となってからもホッケの薫製作りなどを伝統の教育活動に取り入れ、1099人の卒業生を送り出してきた。
式で日向校長は「39年間は決して長くはないが、しっかり地に根を下ろした教育活動を実施してきた。最後の在校生13人も誇りを胸に、厳しい時代を力強く生き抜いてほしい」と式辞を述べた。西尾正範函館市長、橋田恭一市教育委員長に続き、村田朗閉校事業協賛会長が「学校の歴史が後世に語り継がれることを願う」とあいさつした。
吉田一昭渡島教育局長、大沼寛道高校長協会会長のあいさつの後、在校生を代表して三好忠弘生徒会長が「生徒募集停止後は寂しさを感じたが、1日1日を大切に過ごしてきた。学校の思い出は一生消えないし、その思いはきっと先生や卒業生も同じはず。仲間、先生、家族、先輩に感謝したい」と惜別の言葉を述べた。参加者全員で校歌を斉唱し、式を締めくくった。
この後、函館市内で関係者による感謝の会も開かれた。在校生の卒業式は3月1日に行われる。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。