地域の家庭≠R0年迎える…学童保育所「ちびっこクラブ」設立記念祝賀会

 共同学童保育所ちびっ子クラブ(函館市弥生町)が今年で設立30周年を迎え、このほど記念祝賀会が開かれた。「働きながら子どもを育てたい」と願う保護者らが必要に迫られて始めた民間発の子育て支援で、長年子どもたちが放課後を過す“第二家庭”の役割を担ってきた。30年近く指導員を務めた高田恵美子さん(63)は「今や学童保育はなくてはならないところ。より環境が良くなるよう今後も協力したい」と発展を願っている。

 同クラブの設立は1980年。青柳小学校にある公営学童保育所が夏休みに開設されないため、子どもを預ける場所がなくて困った高田さんら保護者が夏休み期間だけ「夏の子どもの家」と名付け、宝来町の神社で活動したのが始まり。夏休み明けの9月に高田さんが指導員となって弥生、西の両小学校の保護者と協力し、「地域にも学童保育所を作ろう」と、ちびっ子クラブを立ち上げた。

 利用児童3人からスタートし、88年の34人をピークに西部地区の人口減少に伴い、児童数も20人台に。高田さんは「父母と指導員が協力して運営や保育内容を良くしてきた。食育を兼ねた手作りおやつ、自然との触れ合いを大切にし、子どもたちと一緒に成長してきた」と振り返る。

 8日にホテル函館山(元町)で開かれた記念祝賀会にはOBの子どもたち、その保護者ら100人が出席。歴代の父母会長へのインタビュー、現役の子どもたちの和太鼓演奏などが行われ、節目を祝った。

 高田さんは昨年7月に指導員を退き、顧問に就任。「保護者負担の軽減や指導員の待遇改善などまだやり残したことがある。働きながら子どもを育てるという当たり前のことがゆとりをもってできる環境づくりを、国として実現できるよう訴えていきたい」と話している。

update 2009/2/14 15:37
提供 - 函館新聞社


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