江差町、一般競争入札実施へ

 【江差】入札制度改革の一環として、江差町は3月中旬の入札を予定している上下水道関連の委託業務発注で、町としては初めてとなる「制限付き一般競争入札」を試行的に実施する。13日に入札公告を行う。地元業者を保護する観点から参加資格には地域限定条件を設けた。町発注の工事や委託業務で一般競争入札を導入するのは檜山管内で初めてという。町は4月以降、従来から実施している指名競争入札からの全面的な切り替えも視野に入れている。

 対象となるのは上下水道関連の管理委託業務の入札。上水道関連は町内に本店、支店、営業所を有する業者を対象とした。下水道関連は業務の特殊性を考慮して、過去10年間に同様の受注実績がある渡島、檜山管内の業者を対象と定めた。町は13日に入札公告を行うが、入札手続きの透明化を図るため、今回から公告の詳細な内容とともに、落札額や参加業者といった入札の結果、新年度以降の工事発注計画などの情報を町のホームページで公表することにしている。

 町は従来、委託事業で130万円、建設工事で250万円以上の入札は経営規模、技術力などでランク付けした業者の中から、町が選ぶ複数の業者同士で入札を行わせる指名競争入札を実施してきた。しかし、昨年5月に町発注の下水道工事をめぐり、指名業者4社による談合事件が発覚。入札の透明性を確保するため、制限付き一般競争入札への転換を検討してきた。本年度は契約額が1000万円以上の工事を対象に同入札を試行的に実施する方針を示していた。

 一方、入札参加資格を無制限に拡大することで、大手ゼネコンや体力のある町外業者が参入することもあるとして「地元業者の保護育成の観点から、発注内容や規模に応じて、業者の参加資格を町内、管内、道南などと随時見直し、柔軟性な対応を検討したい」(建設課)としている。町は今回実施する入札の事務手続きを検証した上で、4月以降の本格実施や対象となる発注額の上限見直しも検討する方針だ。

update 2009/2/13 09:22
提供 - 函館新聞社


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