廣瀬量平さんしのび演奏会

 昨年11月に亡くなった、函館市出身の作曲家・廣瀬量平1さん(享年78歳)の追悼演奏会「〜市民と奏でる〜廣瀬量平の音楽世界」(函館市文化・スポーツ振興財団など主催)が8日、函館市芸術ホール(五稜郭町)で開かれた。約800人の満員の来場者は、美しい名曲の調べに聞き入りながら、偉大な芸術家の死を悼んだ。

 廣瀬さんは1930年函館市に生まれ、北大卒業後に東京芸大作曲家に進み、60年代から本格的な作曲活動に取り組み国内外で高い評価を受けてきた。また「はこだて賛歌」の作曲者としても知られており、2008年には函館市栄誉賞を受賞している。

 この日は合唱とフルート作品が中心のプログラムで、第1部では函館少年少女合唱団が「春の風」など6曲を、さわやかな歌声で披露。第2部では京都市交響楽団首席フルート奏者の清水信貴氏が「岬のレクイエム」などの特殊技巧を駆使した難曲を見事に吹きこなし、廣瀬氏の個性的な世界を再現していた。

 第3部では公募による混声合唱団「廣瀬量平を歌う会」のメンバー、総勢120人が登場し、「pケ木による五つの函館のうた」と「風よまわれ」をしっとりと歌い上げた。最後は「はこだて賛歌」を熱唱した後、会場全体で黙とうを捧げて個人の業績をしのんだ。

update 2009/2/10 15:40
提供 - 函館新聞社


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