厚沢部で人材受け入れツアー、移住促進を提言
【厚沢部】道外の経営者や商社OBから町の活性に向けたアイデアを提言してもらう「人材受け入れツアー」の第1陣6人が7日から3泊4日の日程で厚沢部町を訪れた。9日には町内で渋田正己町長ら関係者との意見交換会を開き、優れた環境を生かした移住促進や交流人口の拡大策について議論を交わした。
首都圏や関西圏から参加した6人は、町内に宿泊しながら、町内の商工・観光業者や福祉関係者との対話をはじめ、観光地や農産物集出荷施設の見学、近隣町の視察といった日程を精力的にこなし、厚沢部を取り巻く地域事情をつぶさに見て歩いた。
意見交換会で6人は「温暖化で本州は住みにくい。厚沢部の優れた自然や環境は有利」「大都市では高齢化のしわ寄せがこれから出てくる。厚沢部では高齢化を見据えた対応が取られていることは利点だ」と述べ、移住促進の取り組みを評価。特産のメークインや町内産の本格焼酎ブランド「喜多里(きたさと)」などの特産品を活用して「定期的に特産品を配達する『厚沢部友の会』を組織すべきだ。日常生活に厚沢部の名前が定着するとマチを訪れるきっかけになる。厚沢部ファンの獲得が大切」といった提案も。6人は全員が「夏には家族や友人と厚沢部を訪れたい」と述べて町への支援を約束。また、共同提案として、全国的な自動車不況で職を失った日系ブラジル人家族の受け入れも検討するよう求めた。
渋田町長は「安心安全な町を全国にPRする必要性を実感した。できることは即刻実行する」と述べ、提案に感謝の言葉を述べた。渋田義幸厚沢部商工会長も「町内ではノウハウや人材が不足している。長期的な支援をお願いしたい」と訴えた。ツアーの第2陣7人は11日に町内入りする。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。