市民歌舞伎 けいこに熱…15日に初春巴港賑

 函館の新春名物として親しまれている市民歌舞伎「第31回公演 初春巴港賑(はつはるともえのにぎわい)」(実行委、市文化・スポーツ振興財団主催)が15日午後1時から、函館市民会館大ホールで開かれる。今年は「一本刀土俵入(いっぽんがたなどひょういり)」「白浪五人男(しらなみごにんおとこ)」「奥州安達原三段目(おうしゅうあだちがはらさんだんめ)」の3つが演じられる。公演を間近に控え、出演者のけいこにも熱が入っている。

 「初春―」は1973年2月、市民劇場の主催で始まった。現在は、道南の経済、観光、医療、文化など各方面で活躍する著名人が出演。これまで延べ約1700人がステージで“迷演技”を披露し、観客を沸かせてきており、今年も口上を含め約50人が登場する。

 毎年、おなじみ「白浪―」のほかは、人情の奥深さを伝える2演目を用意している。「一本刀―」は、母の墓前で土俵入りすることを目指す駒形茂兵衛が、長い時を経ても受けた恩義を忘れず、義理人情を果たそうとする物語。歌謡曲などを交え、華やかに演出する。

 「奥州―」は「初春―」では初めて演じられる。源平栗坂の合戦で八幡太郎義家に敗れた奥州の安倍一族が、復讐を図るという内容。一瞬のうちに衣装を変える「引き抜き」と呼ばれる技を使うなど、アクション性に飛んだ演出を披露する。

 出演者は昨年12月から週1―3回の練習を始め、2月から総仕上げに入っている。指導する市川団四郎さんは「分かりやすいストーリーで親しまれている作品がそろった。娯楽性を含んだ展開や、派手な衣装変えなどを織り込んだ演出を楽しんで」と話している。入場券は1500円で、同会館、市芸術ホール(五稜郭町37)などで発売中。問い合わせは同会館TEL0138・57・3111。

update 2009/2/8 10:58
提供 - 函館新聞社


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