新幹線シンポ、開業控え課題や活路探る
2015年の北海道新幹線新函館駅の開業を見据え、地元の官民の代表らでつくる新幹線開業はこだて活性化協議会(森川基嗣会長)が主催するシンポジウム「新幹線開業をいかしたまちづくり」が5日、ホテル函館ロイヤル(函館市大森町)で開かれた。有識者の基調講演やパネルディスカッションを通じ、6年後の開業までの課題や活路を探った。
同協議会が昨年11月に策定した開業効果を最大限に発揮するための「アクションプラン」(行動計画)を広く知ってもらうのが狙い。この日は函館・近郊の行政、経済界、業界団体の関係者約200人が参加した。
函館商工会議所地域振興課主任の永澤大樹さんが、函館市の失業率や離婚率が同じ人口水準の都市と比べ目立って高いことなどを挙げ「観光客が抱くイメージや期待と実情のギャップを埋めていく行動が函館再興の鍵」と述べた。
続いて日本政策投資銀行参事役の藻谷浩介さんが講演し「開業効果は1年目だけ」「終着駅効果なんてない」と歯切れの良い語り口で分析データを紹介。「陸上交通が便利になれば日帰り客が増えてしまう。ワンランク上の付加価値で泊まること自体を目的化させることが街の魅力向上につながる」と語った。
最後に同協議会の交通アクセス、観光・産業振興の各部会の代表らによるパネルディスカッションも行われた。
提供 - 函館新聞社
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