谷地頭温泉売却へ…水道局・温泉事業の経営健全化対策案
函館市水道局(中林重雄局長)は4日、温泉事業の経営健全化対策案を明らかにした。温泉事業として取り組む3事業のうち、温泉供給事業は供給量を現行より3割縮減するとともに料金を値上げ。公衆浴場事業は谷地頭温泉を売却し民営化、熱帯植物園事業は同園を社会教育施設に移管するなどして効率化を図り、2018年度までに約15億6700万円の効果を見込む。
同日に開かれた、市議会経済建設常任委員会(小山直子委員長)で報告。
対策案によると、温泉供給事業は09―12年度に計2億2500万円を投じて、湯川地区に温泉をくみ上げるポンプを整備。職員を段階的に削減するとともに、業務の委託化を進める。温泉水位の低下が懸念されていることから資源保護のため、14年度までに年間5%の温泉供給量縮減に着手し、10年度から5年間の経過措置を設けて供給料金を改定する。14年度の料金は現行から70%の増加となる。
谷地頭温泉は12年度に泉源や土地を含む施設を民間に売却。売却予定額は8億円と試算している。
熱帯植物園は本年度の決算見込みで10億9300万円の累積赤字が見込まれ、今後も赤字額が膨らむ公算が高く、水道局は公営企業としての経営が困難と判断。しかし、年間約10万人の利用があるため、社会教育施設として一般会計に移管したい考えだ。
提供 - 函館新聞社
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