丸井さんの灯消さないで 商店街が存続求め署名運動
丸井今井函館店(函館市本町32)の存続に向け、本町・五稜郭地区の商店主らでつくる五稜郭商店街振興組合(小島正彦理事長、加盟約120店)と、協同組合五稜郭(久保一夫理事長、加盟約30店)は3日、同店の存続を求める署名運動を始めた。小雪の舞う寒空の下、両組合の関係者約30人が「丸井さんの灯を消さないで」と市民に呼び掛けた。
五稜郭商店街振興組合は役員らが午前と午後の計2時間半、そろいの法被姿で街頭に立ち、拡声器などで買い物客らに協力を求めた。協同組合五稜郭も関係者が午後1時半から、当初の予定時間を延長して約3時間、プラカードを手に支援、存続を訴えた。
署名は合わせて約2500人分集められ、中には200人分を持参してきた女性や同店の従業員、首都圏の観光客や外国人留学生も。同店は「ありがたい気持ちでいっぱい。当事者である手前、一緒に活動できないジレンマが悔しい」と無念がった。
署名に応じた市内美原2の女性(81)は「十字街にあったころから数十年来ひいきにしてきた。絶対になくしたくない」と存続を願い、市内千代台町の男性(77)は「丸井さんが終われば、函館も終わりだ」と嘆いていた。
小島理事長は「高校生からお年寄りまで関心の高さは想像以上。市民の熱い思いを必ず行政や本店に届けたい」、久保理事長も「存続への思いは一つ。この機運を購買や消費運動につなげたい」と意気込む。今後は両組合の加盟店などに署名用紙を置き、両組合とも3万人分以上を目標に掲げている。
提供 - 函館新聞社
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