「りぼん」が小児がんと闘うイラクの子どもたちに向け新曲制作
函館市在住の奥井直実さん(42)と高島啓之さん(39)の音楽ユニット「りぼん」が、小児がんと闘うイラクの子どもたちをテーマにした新曲「LovePeace&Chocolate(ラブピース・アンド・チョコレート)」を制作した。昨年12月から市内で行われているイラク医療支援のための「チョコ募金」をPRする曲で、啓発イベントとして15日午後3時から、市地域交流まちづくりセンター(末広町4)で開かれるチャリティーライブで初披露する。
「チョコ募金」は1口500円で、募金者にはアーモンドチョコレートがプレゼントされる。1口の募金額で400円がイラクの子どもの一日分の薬代に充てられる。長野県のNGO(非政府組織)JIM―NET(日本イラク医療支援ネットワーク)が全国で展開し、函館ではフリースペース「むげん空間 小春日和」を主宰する大野友莉さん(26)が呼び掛け、チョコ募金を啓発するチャリティーライブも主催する。
新曲は「小春日和」で展示されていた1枚のポスターをきっかけに生まれた。ポスターは卵巣がんのため11歳で亡くなったイラクの少女ハニーンちゃんの写真。奥井さんは「この子の視線が刺さり、何か書かずにはいられなくなった」という。イラクでは、戦争で使われた劣化ウラン弾の放射能が原因とみられるがん、白血病の子どもが増加している。
募金でもらったチョコレートを食べた分だけ、イラクの子どもたちの未来が開ける―。そんなメッセージを込めて奥井さんが作詞した。「チョコレートを食べた時、口に広がるアーモンドの香りは子どもたちの未来の香りだと思った。ポスターを見て、曲を聴いてもらいたい」と話す。
作曲、歌を担当する高島さんも「ポスターを言葉にした詞だと思う。優しいメロディーにしたが力強さも表現し、思いを届けたい」と募金活動の広がりに期待する。
歌詞に感動した大野さんは曲名をチャリティーライブのタイトルにした。「この曲はすべての人に贈る愛の歌。チョコ募金のテーマソングになれば」とし、録音してJIM―NETに贈るという。
チャリティーライブの会場では「国際小児がんデー」(15日)にちなみ、啓発パネルやイラクの子どもたちの写真、絵画作品のポスターが展示され、チョコ募金も行われる。
提供 - 函館新聞社
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