ケアホーム認定ミス問題、サービス 当面継続へ
ケアホーム(身体障害者の共同生活支援施設)の利用対象外でありながら、函館市の認定ミスで七飯町のケアホームに入所している四村真さん(31)に対し、同市が1月末でのサービス打ち切りを通告していた問題で、両者による話し合いがこのほど、函館市役所で行われた。この中で同市は打ち切り方針を一時撤回し、今後も話し合いを重ね、最善な対応策を探っていくことで両者が合意した。
今回問題になったのは、障害者自立支援法で規定されたケアホームの利用対象者が、知的障害者と精神障害者とされている部分。重度の脳性まひで身体のみの障害を抱える四村さんは該当しないことになるが、同市はこの規定の解釈を間違えていたとしている。
同市は「厳しい財政状況の中、市が独自に身体障害者へのケアホーム利用を認めることは難しい」と判断し昨年12月5日、今年1月末でケアホーム利用のサービスを打ち切ることを四村さんに通告。同時に、入居を続ける方法として、知的か精神障害があることを証明するか、新たに生活保護と訪問介護サービスを受けることを提示した。
打ち切り期限を前にした1月30日の話し合いでは、同市があらためてミスを謝罪したうえで、四村さんの「今後の対応について考える時間をもらいたい」との申し入れを受け、当面は現在のサービスを継続することを約束した。
四村さんは「自分の意見をしっかりと聞いてくれた市の対応には感謝している。現行の制度でケアホームを利用することは難しいことが分かったので、一緒に生活している仲間とも話し合って最善の方法を導きたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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