市立南茅部病院の無料通院バス、3月まで試行延長
函館市は、昨年10月から試験的に導入した市立南茅部病院への「無料通院バス」の試験運行期間を3月まで延長する。1月までに運行した16日間で、延べ798人の利用があり需要があると判断した。まずは3月末までこれまで通りの毎週火曜日に運行することを決定。来年度も9月まで運行を続け1年間の利用状況を調査する予定で、データを元にその後の継続について判断する。
同院受診者の9割が南茅部地区内の住民で、同地区内の65歳以上の割合が30%を超えていることなどから導入を検討している。同院の受診者であれば利用可能。南茅部支所に配置されている地域福祉バスを活用し、新たな予算付けをせずに行った。毎週火曜日、古部方面と岩戸方面の2方向に1往復ずつ運行する。
当初の試行期間は昨年10―12月の3カ月間。この間の往復を合計した延べ利用者数は、同10月は198人、最多だった同11月は236人、同12月は176人。試行期間を延長した1月は188人で、利用者のほとんどは65歳以上の高齢者だった。
4カ月間の方面別延べ利用者数は、古部方面は533人、岩戸方面は265人。1日の延べ利用者数の平均は、古部方面往復は29―40人、岩戸方面往復は15―20人だった。
利用状況について同院の加我賢也事務長は「患者は主に金銭面の負担が軽減されたことに喜んでいる。通院する曜日をバスのある日に変更した人もいるほど」と話し、患者数維持のためにも今後の継続を希望する。ただ「病院全体の患者増につながっているかは疑問」という。
同支所地域振興課は「まずは1年間の利用実態を見てから必要かどうかを判断するが、その時は病院の協力を得なければならないかもしれない」と話している。
提供 - 函館新聞社
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